栽培技術の基本

野菜栽培の基本は 「作型」にあり
野菜には「在来種」「地方品種」と呼ばれ、その地域で古くから作り続けら
れてきた品種があります。
これらは、その地域の気候や土地の条件に適応したものが多く、その地域では品質がよく生産性も高い優れた品種となっています。

その多くは、長年の栽培による採種の繰り返しによって育成され、その地で編み出された栽培管理技術と結びつき、伝承されてきました。
そこでは適温、適土など気候風土や季節性に関係する「栽培環境
」、その土地に適応する「品種、水やり、施肥、暑さ·寒さ対策、病害虫防除といった「栽培管理技術」の3つの要素が一体となって一つの栽培の型になっています。
このように季節的な特徴があり、はっきりと認識できる栽培のパターンを「作型」(さくがた)と言います。
栽培期間中の気候や、栽培地の土壌に適した作り方のことです。

現在では、多くの野菜が1年中栽培できるようになっていますが、これは、タネまきや植えつけの時期を少しずつずらせばできる、という単純なことではありません。
まず、季節によって変化する栽培環境を考慮して品種を選びます。
品種は早晩性、耐暑性や耐寒性などの温度、花芽分化(花芽ができること)に影響する日の長さへの反応などを重視します。
そして、栽培環境と、品種に適した栽培管理技術を工夫します。

作型は、野菜を育てるうえで最も基本的で重要な考え方です。
有機栽培ではさらに、輪作、間作、混作など、前後または同時に栽培する野菜との関係なども大切で、作型技術と輪作技術の融合が重要な基本技術になります。
本ブログでは家庭菜園での露地栽培を基本とし、初心者でも無理なく育てられる作型を紹介していきたいと思います。

輪作により元気な野菜を育てる
基本的に農業では、作物を同じ土地で繰り返し育てます。
その際に、異なる数種類の作物を一定の順序で繰り返し栽培することを「輪作」、同じ場所で夏つの作物を毎年繰り返し栽培することを「連作」と言います。
繰り返し同じ作物を栽培すると、その作物が多く吸収する栄養分が減って
土壌中の養分バランスが崩れたり、その作物を侵す病気や害虫がふえたりして、病気や生理障害などが発生するこの状態を「連作障害」と言います。
連作障害は、連作でなくても栽培の頻度が高い場合や、遺伝的に近い野菜を続けて育てた場合にも起こることがあります。
例えば、トマトのあとに同じナス科のナスやジャガイモを育てると、トマトを育てたことと同じ結果になります。
そのため、同じ「科」の作物は、同じ種類の作物と考える必要があります。
輪作には、病害虫の発生や特定の雑草の繁茂を抑制するメリットがありま
す。
また、作物は種類によって根の張り方や広がり深さなど、土壌中の栄養分の吸収バランスなどが異なるため、異なる種類の作物を育てることで、土壌微
生物を多様化し、土中の病害虫の増加を抑える効果も期待できます。
結果として、農薬や化学肥料に頼らずに、病害虫や生理障害を回避することにつながるのです。
下記の表を参照して、主な野菜の「科」と栽培を休んだほうがよい年数の目安を考慮し、栽培前に作付けプランを立てましょう。