管理の仕方③

【誘引】
支柱を立てて「立ち作り栽培」をしている場合、茎やつるを、ひもなどで支柱や園芸用ネットに固定することを誘引と言います。
作物が風雨で倒れたり、葉が重なり合ったりするのを防ぐほか、成長の方向を調整する効果もあります。
葉の重なりがなくなれば日当たりと風通しがよくなり、病害虫の防除にもつながります。
地這い栽培の場合は、つるの向きを調整する目的で行います。
茎葉は旺盛に伸びるので、1週間に1回は作業を行って日当たりと風通しを確保しましょう。

〈支柱の場合〉
①花や蕾を傷めないように、花のすぐ下にある葉の下にひもをかける。指が1本入るくらいにゆとりをもたせて、8の字にひもをねじる。
②ひもを支柱に回しかけ、1周させたら結ぶ。
③ 結び目は、茎側ではなく支柱側に作ること。

〈園芸用ネットの場合〉
①ネットの結び目の部分にひもをかけ、少しとりをもたせて8の字にねじる。
②茎にひもを回しかける。
花や蕾を傷めないように、花のすぐ下にある葉の下にかけるとよい。
③ひもを1周させて結ぶ。

〈地這い栽培の場合〉
①伸ばしたい方向に長さ40~50mの竹などを2本、斜めに交差させて立てる。
②その上に、成長の方向を調整したいつるをのせる。
③つるを適宜誘引することで、隣にタネをまいたムギ
のほうへきれいに伸びている。

【追肥】
ぼかし肥を与えて肥料ぎれを防ぐ土作りの際に、あらかじめ投入する肥料を「元肥」と呼ぶのに対し、生育途中で与える肥料を「追肥」と言います。
肥料分は雨などで流失するほか、野菜の成長とともに多く必要になるため、生育期間が長い野菜の場合、途中で肥料えなければ肥料ぎれを起こします。
有機質肥料のなかでは効き目が早く現れるぼかし肥や液体肥料などで、肥料分を補いましょう。
与える肥料の量は野の種類や生育状況によって異なるため、普段からよく観察し、量を加減します。
一度入れた肥料は戻せないため、少なめに与えるのがポイントです。
ぼかし肥が肥効を現すためには、水分が必要です。
施肥後は肥料分を土と混ぜ、水やりすると効果があります。

〈マルチなしの場合〉
①株の周囲に適正量のぼかし肥をまき、土となじませて水やりをする。
〈マルチありの場合〉
①植え床のサイドに溝を掘って適正量のぼかし肥をまき、溝を埋め戻す。
いずれの場合も土となじませてから、水やりする。
ただし、株がまだ小さいうちは、ポリマルチの穴にまく。

〈敷きワラの場合〉
①株がまだ小さいうちは株の近くに、株が大きくなってからは植え床の肩の部分にまく。
敷いてあるワラをかき分けて土を露出させ、適正量のぼかし肥をまく。
②肥料と土を混ぜてなじませ、ワラを元に戻して水やりをする。

〈ニーム油かすの追肥〉
①株の周囲に、適正量をパラパラとまく。
株が大きくなってからは、株の上からまいてもよい。
チツ素分の補給になるほか、害虫対策になることも期待する。

〈液体肥料の追肥〉
①茎葉散布液体肥料、有機100%液体肥料などの液体肥料は、製品規定の希釈倍率に水で薄めて、噴霧器で散布する葉に直接かける。