土作りの基本とポイント

土はふかふかにしましょう
植物がよく育つのは、区立化したフカフカの土だと言われます。
堆肥などの有機物が土の中で微生物の働きによって分解されると、腐植と呼ばれる物質ができます。
これが土の粒どうしをくっつけて、土の団粒化を促進します。
植物の太い根は団粒のすき間を通ってより深く伸び、細い根は団粒の中にある水分を効率よく吸い上げ,水分と酸素が十分に供給された根により植物が丈夫に育つのです。
しっかりした土作りで、フカフカの土壌をめざしましょう。

石灰はまかない場合もあります
一般的に、石灰は土壌の酸度調整のために散布します。
多くの野菜はpH6.0〜6.5の弱酸性の土でよく育つのですが、雨が多い日本では降雨のたびに石灰(カルシウム)分が流失して土が酸性に傾きがちになるからです。
当サイトのやり方では、石灰はあくまでも土壌のミネラル分補給のために散布します。
土壌のpHは土地や環境によって異なるのが当然であり、そこにすむ微生物の生態系をできるだけ乱したくない、という考えからです。
有機栽培を始めて間もない畑では作付けの1か月前に散布しますが、数年間、堆肥(pHはほぼ中性)を使って野菜作りをしていた畑では散布は不要です。

肥料をましすぎないようにしましょう
野菜は、肥料をたくさんまけばよく育つというわけではありません。
肥料分のなかで大量に必要で、最も重要な元素の一つにチッ素があります。
作物はチッ素をたくさん吸収すると葉の色が濃くなり、成長が早くなりますが、あればあるだけチッ素を吸収する性質があるので、チッ素過多の状態にも陥りやすくなります。
チッ素過多の状態は生殖のための成長を抑制するため、トマトなどの果菜類では果実の収穫量が減ります。
また、植物の処理能力を超えてチッ素が吸収されると、チッ素はアミノ酸や硝酸態チッ素の状態で植物の体内にとどまりこのアミノ酸に病害虫が寄ってくるため被害を受けやすくなります。
また、硝酸態チッ素の過剰な集積は、野菜の味を悪くし、人の健康にも悪影響を及ぼします。
適正な量をまくように心がけましょう。

土は耕しすぎないようにしましょう
森林の土壌に学ぶ土作りでは、ヒー微生物のすみかをなるべく壞さないよう、土を耕しすぎないことを基本とします。
しかし、肥料分を補う必要がある畑では、土と肥料分を混ぜるた
めに表面を少しだけ耕します。
当サイトでの施肥量は、深さ15㎝のところの土まで施すことを前提に使用量が算出されているので、耕す深さは15㎝を目安にすることをおすすめします。

植え床を作りましょう
野菜のタネをまいたり、苗を植えつけたりするために土を盛り上げた、いわば野菜のベッドを「植え床」と言います。
土を盛り上げることで水はけがよくなり、通路と栽培スペースの区別がはっきりするなどのメリットがあります。
一般的には10 cmほど土を盛り上げて作りますが、水はけが悪い場所ではそれより高く、水もちが悪い場所ではそれより低くしましょう。

実際の手順
①タネまき,植えつけの1か月前に栽培スペースを測る。
有機栽培を始めて日が浅い畑では、有機石灰100g/mを全体にまんべんなくまく。
マメ科野菜は、堆肥も元肥も不要。
土作りはせずに作付けする。

②石灰と土がよく混ざるように、深さ15cmのところまで耕す。
この状態で2週間ほどおいて、しっかりとなじませる。

③タネまき·植えつけの2週間前、堆肥150/mと、ぼかし肥などの有機質肥料を区画全体にまく。

④タネまき·植えつけの2週間前、堆肥1.52/mと、ぼかし肥などの有機質肥料を区画全体にまく。

⑤レーキなどで土の表面をならしたら、周囲の土をすくって内側に盛り上げ、植え床を作る。

⑥レーキなどでもう一度植え床の表面を平らにならし、クワの背などで植え床の表面を押さえて鎮圧する。
このまま2週間おいて肥料分をなじませる。